英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

新興国減速という暗雲

 晴れ。
 ダウ指数が大幅に下落した。530ポイント下げて16459ポイントをつけた。直近の高値から10パーセントもの下落だ。1週間で1000ポイント以上の下落は2008年10月以来だ。
 原因は中国経済の先行き懸念。商品価格も大きく下げている。週明けの日本株市場はどうなることやら。
 世界経済は金融危機後の景気回復後、転換点に差し掛かっているのかもしれない。
 投資家の資金は安全資産に流れ、米国債10年ものの金利は2・042パーセントに低下した。
 ドル円、ユーロドルは、いずれもドル安に振れた。このところ、市場にストレスがかかる局面では円高、ユーロ高となることが多い。
 http://www.wsj.com/articles/u-s-stock-futures-point-to-more-losses-1440159610
 英国経済からみた世界経済。新興国経済の混乱を英国は何とか切り抜けようとしているが、暗雲は立ち込め始めている。
 英国財務省の高官がいつも言っているのは、2つの指標に注目すべきだという。一つは税収の伸び率。もう一つは失業保険の申請件数の動きだ。財務省的には、この2つはいずれも政府の財布を出入りする動きだ。
 今のところ、この観点からみると、英国経済は健全だと言える。原油価格が低い限り、英国の家計は購買力を増やし、今年末まで経済を後押しする効果となる。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/cf861368-47fa-11e5-b3b2-1672f710807b.html?siteedition=intl#axzz3jDPKyys8
 来週末は世界中の中央銀行家が集まる夏恒例のジャクソンホール会合が開かれる。今年、イエレン議長は欠席する見通しだ。9月のFOMCに向けて構想を練ることに集中する考えなのだろうか。
 http://blogs.wsj.com/economics/2015/05/26/feds-yellen-plans-to-skip-this-years-jackson-hole-conference/