英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ギリシャの断層線

 今日も雨。それにしてもよく降る。
 国民投票前夜のギリシャ。イエスか、それともノーか。国民の意見は分かれている。断層線は若者と高齢者の間にあるという。上流地区に住むある住民は「イエス票が勝利する」とみる。ところが、逆にイエスを支持する住民は、「チプラスが勝利するだろう」と悲観的だ。
 今のところ、ギリシャ国民の世論は真っ二つに割れている。正確な世論調査に基づいた分布データは存在しないが、街中の会話から推測するに、真っ二つに分かれているように感じる、と記者は書く。
 イエスが勝つにせよ、ノーが勝つにせよ、富裕層と貧困層、若者と高齢者で割れたギリシャ断層線は今後数年間、簡単に埋まりそうもない。
 ノーが勝てば、交渉を有利に進められると信じる人がいる一方、ユーロにとどまるべきで、マケドニアアルバニアのようになるべきではない、と懸念する人もいる。
 http://www.wsj.com/articles/on-bailout-referendums-eve-greeks-are-deeply-divided-on-which-course-to-take-1436038620
 中国の株価急落について。中国政府当局は株価を安定させようと躍起になっている。新規公開を延期するとともに、株価を支えるファンドを創設。株式市場発の混乱を避けようと必死になっている。
 土曜日には、政府高官や中央銀行幹部が集まり、対応策を協議した。中国の株価は6月12日をピークに4分の1下落した。中央銀行による利下げが打ち出されたが効果なし。多くの投資家がレバレッジをかけた投資の巻き戻しを迫られている。
 しかし、このツインピークと題する株価チャートをみると、この1ヶ月の下落がどうのこうのというより、2014年以降の上げ幅の異常さの方に驚く。
 http://www.wsj.com/articles/china-setting-up-fund-to-stabilize-stock-market-1435991611