英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

リー・クワン・ユー死去

 晴れ。
 シンガポールのリー・クワン・ユー元首相が死去した。91歳だった。同国の「founding father」といえる存在である。
 彼は半世紀にわたってシンガポールの政治を支配し(首相就任は1959年)、英国の一出先都市をグローバルな貿易と金融の一大都市に変えたことが功績だ。
 多くの新興国の首脳がシンガポールをまねしようとしたが、シンガポールほどうまくいかないでいる。腐敗が起こったり、シンガポールほど小さな国でないためだ。
 批判ももちろんある。西側スタイルの民主主義や自由をすべて導入することなしに、先進国の生活水準だけを取り入れた、などというものだ。
 彼の評伝を書いたライターによると、リー元首相はシンガポールを私的企業のように厳しくマネージしたと指摘している。
 とくに、1960年代から70年代にかけて、他のアジア諸国が社会的、政治的に不安定な時期を迎えたのと対照的に、シンガポールは比較的安定した政権運営を続けた。その結果、産業が育ち、大卒の労働者を訓練し、第一級のインフラや税制を整備することができた。
 http://www.wsj.com/articles/lee-kuan-yew-singapores-founding-father-dies-at-91-1427056223?mod=WSJ_hp_RightTopStories
 ギリシャ情勢の続報。チプラス首相はドイツのメルケル首相は不可能な債務の支払いを求めている、と批判している。もし短期の金融支援が成立しなければ、今後数週間で償還期限の来る債務の支払いは不可能だ、と警告している。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/ae9d0cb8-d0b5-11e4-982a-00144feab7de.html?siteedition=intl#axzz3UynTIHhc