英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

緊縮財政という災厄

 HSBCが米国と英国政府から税務関連訴訟を起こされそうだという。スイスのプライベートバンクが課税逃れの口座を保有することを認めたからだという。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/492a91c6-b084-11e4-92b6-00144feab7de.html#slide0
 財政緊縮は災害であると、クルーグマン教授。いつものPK節である。
 このまま緊縮財政を続けると、次に何が起こるのか、誰にもわからない。賭け屋では、ギリシャがユーロを離脱するとの倍率が上がっている。ギリシャの離脱はユーロという壮大な通貨プロジェクトを脅かすと結論づけている。
 http://economistsview.typepad.com/economistsview/2015/02/paul-krugman-nobody-understands-debt.html
 そのギリシャの債務について。冒頭、手厳しい言葉が投げかけられる。多くの人々はすでにずっと前に明らかになっていたことを認識している。ギリシャが債務を返済しないだろう、ということについてである。議論の次の焦点は、ギリシャの次はどこか、ということだ。ここでの焦点は米国におけるギリシャ化の可能性だ。
 すでに多くの人が議論しているように、米国の債務は自国通貨でファイナンスされており、もし債務の返済に困るようであれば、紙幣を刷れば良いと考えられている。
 過大な債務を抱えた国が、問題を解決するには2つの道しかない。デフォルトか、インフレかだ。
 http://econbrowser.com/archives/2015/02/sovereign-debt-scares-is-the-u-s-immune
 ロバート・シラー教授。人々の不安と長期と短期の金利が低迷していることの間には関係があると説いている。
 http://economistsview.typepad.com/economistsview/2015/02/anxiety-and-interest-rates.html