英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

穴に落ちた象

 風がやや強いが快晴。
 米国経済は今年の第2四半期、年率換算で4・6パーセントを達成した。事前予測は4・2パーセントだったので、予想を上回る力強い高成長を遂げたことになる。これまで考えられていたよりも、今年後半の米国経済の成長は高い可能性が出てきた。
 Fedの公式の成長率予測はおよそ3パーセント近辺だ。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/c855a314-4586-11e4-9b71-00144feabdc0.html#axzz3EZR5YY3p
 今週の予定について。
 週末には恒例の雇用統計(9月分)が公表される。コンセンサス予想では14・2万人の新規雇用者数の増加が見込まれている。
 http://www.calculatedriskblog.com/2014/09/schedule-for-week-of-september-28th.html
 改めてであるが、欧州経済の低迷は相当深刻であることを感じる。ここでも、公共投資や減税、積極的な金融緩和策、そして競争力強化の戦略の重要性がうたわれているが、写真にあるように、落とし穴に落ちた象を引き上げるのは並大抵のことではない。
 欧州の失業率は11パーセント。成長率やインフレ率は想定を下回って推移している。この苦境から脱するための鍵のひとつは、若者の失業をどう解決するか。「Youth Guarantee」というプログラムもある。
 http://www.cer.org.uk/publications/archive/bulletin-article/2014/how-pull-eurozone-out-mire
 ASEANの成功を次のレベルに引き上げていくには何が必要なのか。新興国の地域経済協力としてまれにみる成功を収めたASEAN。2015年末には統合はより深化したものに変わる。
 ベトナム戦争後の1967年に5カ国で発足したアセアンは現在、10カ国にまで拡大した。GDPにしても2・4兆ドルと、地域としては世界で7番目に大きい。
 http://www.voxeu.org/article/asean-economic-community-2015