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資産買取は本当に効果があったのか

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 Fedの資産買取プログラムはどの程度の効果があったのか。IMFペーパーによると、「非常に効果があった」と検証している。
 Fed自身の検証によると、資産買取プログラムの効果は大きくなかったと結論づけられている。たとえば、サンフランシスコ連銀の調査によると、2010年後半から2011年初めにかけてのプログラムにより、成長率はわずかに0・13%ポイント押し上げられたに過ぎないという。
 一方、サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は、今年1月、6000億ドルの債券買取プログラムにより、10年国債金利は0・15から0・25%ポイント押し下げられたと評価している。
 http://blogs.wsj.com/economics/2014/04/18/fed-bond-buying-delivered-significant-boost-to-u-s-economy-imf-researchers-say/?mod=WSJBlog&mod=marketbeat
 原文はこちら。アブストラクトには、とくに2008年までの時期において、米国財務省並びに外国政府が米国債を大量に購入したことにより、長期実質金利を80ベーシスほど押し下げたという。とくに興味深いのは、資産の買い手をFedと外国投資家に分けて考えていることだ。
 前者の買取により、10年債の実質金利は140ベーシス、後者は80ベーシス押し下げられたと試算している。
 http://www.imf.org/external/pubs/ft/wp/2014/wp1466.pdf