英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ゼロ金利制約下の財政政策

 今日も快晴。気温はぐっと下がり、秋の予感。
 FOMC発表を前に、市場は平穏である。金融緩和が縮小されるとの期待が広まっているにも関わらず、ファンドマネージャーは買いムードだ。ダウ株価は14営業日連続で上昇した。マーケットの予想では、金融緩和の縮小幅は100億ドルから150億ドル。
 FOMC後のマーケット混乱を見込む意見は少ないようだ。市場はもちろん十分にFedの行動を織り込み済みであり、Fed自身もマーケットの期待の範囲内で行動を決定するとみられるからだ。
 http://online.wsj.com/article/SB10001424127887324665604579081133514944384.html?mod=WSJASIA_hps_LEFTTopWhatNews
 米国の家計は経済引締めを実感している、という記事。1989年時と比べて、典型的な米国の家計は実質ベースで所得が減っている。家計所得の落ち込みは5年連続だ。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/e59a85f2-1fa3-11e3-aa36-00144feab7de.html?siteedition=intl#axzz2fC4axEeh
 一方、中央銀行がインフレ率の先行きを予想することはそれほど簡単なことではないというレポート。シカゴ連銀の研究。
 http://blogs.wsj.com/economics/2013/09/17/fed-dilemma-forecasting-inflation-is-hard/
 IMFがゼロ金利制約のもとにある先進国の財政政策について、新たなペーパーを発表した。危機後に急激に財政赤字を解消することは、支持できないと主張している。ただ、赤字を解消する適切なタイミングやペースはあいまいなままだ。
 http://ftalphaville.ft.com/2013/09/17/1638402/the-imf-on-fiscal-policy-as-macro-stabiliser-at-the-zlb/