英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ハト派はタカ派を超えるか

 曇り。雨があがり、涼しい朝。
 再び中東和平(Mideast Peace Talks)に向けて動き出した。イスラエルパレスチナはワシントンで和平に向けて対話を始めた。少なくとも今後9か月間をかけて話し合いを続ける。議題は将来のパレスチナ国家の国境線や安全保障、難民の地位などだ。
 二期目を迎えたオバマ政権、とくに国務長官を務めるケリー長官にとって、中東和平交渉は大きな取組課題となる。シリアやエジプト、イラクで紛争が続いているだけに、中東和平交渉の重要性は別格だ。
 http://online.wsj.com/article/SB10001424127887324170004578636273439830956.html?mod=WSJ_hps_LEFTTopStories
 今日からFOMCが始まる。ESJのHilsenrath記者の論評記事。米国経済の先行きを正確に見通すことは不可能である。しかし、その不可能なことを、Fedは行わなければならない。経済成長率やインフレ率、失業率などを見通し、それらを前提に政策金利を決める。
 WSJが、2009年から2012年までに行われた演説や議会証言を通じて、700以上の予測を調べたところ、もっとも正確な予測をしていたのはイエレン副議長だったという。彼女はハト派の代表格であり、もっとも不正確な予測をしていたのは、いわゆるタカ派だった。
http://online.wsj.com/article/SB10001424127887324144304578624033540135700.html?mod=WSJ_hp_LEFTWhatsNewsCollection
 この記事に関するコメント。イエレン副議長は今後もハト派であり続ける保証はなく、状況が変われば、ハト派から考えを転じる。
 また、特にイエレン副議長が2005年から2008年に示した認識に注目する必要がある。2005年時点ですでにイエレン氏は、住宅市場に深い関心を寄せていた。ただ、このことは、イエレン氏がクリスタルボールのように、未来を正確に予測できるということを示しているわけではないことに注意が必要だ。
 http://www.calculatedriskblog.com/2013/07/a-comment-on-fed-forecasting-records.html
 さて、今日から始まるFOMCのプレビューである。今回、政策変更は見込まれていない。注目は、フォワドガイダンスの文言を微修正するか否かである。
 http://www.calculatedriskblog.com/2013/07/fomc-preview-economic-slowdown.html