英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

政策変更は9月?

 今日は少し肌寒いくらいの天気だ。
 円安について、ワシントンのシンクタンクが新たな研究成果を発表した。円安がこれ以上行き過ぎると、G7諸国は為替市場に介入することを検討するかもしれないという。
 ペーパーの発信元はピーターソン国際経済研究所。認識の前提として、円は過去6か月間で、ファンダメンタルズで正当かできる水準より10%円安に振れていると評価している。
 これに対し、IMFの評価は異なる。円安は日本政府による経済再生の努力の文脈で位置づけられるべきだ、と理解している。
 問題は、日本の経済回復による周辺国へのスピルオーバー効果を強くみるか、そうでないか。前者を重くみるのであれば、円安は容認できるし、後者なら近隣窮乏化政策の一環として看過できない、となる。
 http://blogs.wsj.com/economics/2013/05/31/yen-has-fallen-too-far-study-says/
 来週の注目経済統計は何といっても米国の雇用統計だ。しかし、雇用者数の回復ぶりをみると、これまでにない深い谷のリセッションであったが、順調に出口に近づいていることが実感できる。
 http://www.calculatedriskblog.com/2013/06/schedule-for-week-of-june-2nd.html
 トルコで何が起きているのだろうか。イスタンブール中心の広場で、政府に抗議するデモンストレーターたちが数万人集まっている。トルコのエルドガン首相は、デモンストレーターたちを退去させるために催涙ガスの使用も辞さない姿勢を示している。
 デモ参加者たちの主張は、政府やエルドガン首相の権威主義的な傾向への反発だ。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/350d5756-cab6-11e2-82bc-00144feab7de.html#axzz2V0lYepCc
 Fedが資産買い取りプログラムを縮小するのは9月なのだろうか。エコノミストの見解は分かれており、12月に出口戦略はスタートするとみる向きもある。Tim Duy教授は、緩和縮小(Tapering)の時期は12月より早いのではないか、とみている。そして、Fedのデュアルマンデイトから判断する限り、Fed内で関心を持って議論されているのは量的緩和の縮小ではなく、ゼロ金利政策の解除のほうだとみる。
 http://economistsview.typepad.com/timduy/2013/05/september-looking-good.html