英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ボルカー的な…

 昨日から風が強い。快晴。
 NBERの判定する景気判断の4指標を再点検している。いくつかの指標はまだリセッション前のピークを回復していない。工業生産と雇用がまだピーク前に届かない水準だ。
 http://www.calculatedriskblog.com/2013/05/update-recovery-measures.html
 先週のECB理事会とドラギ総裁の会見についての論評がFTアルファビルに出ている。総裁会見では政策金利の引き下げやマイナス金利への減給、また中小企業への貸し出しを促すコミットメントなどに注目が集まった。しかし、注目すべきはそれ以外の点にあるという。
 http://ftalphaville.ft.com/2013/05/06/1486042/spanish-yields-and-the-ecbs-austerity-defence/
 TimDuy教授のブログから。究極的には、中央銀行債券自警団を恐れる必要はないという。なぜなら、もし長期金利が上昇しても、財政当局は長期債を発行せずに、短期債のみで財政を賄うことができるからだという。そして、中央銀行短期金利を完全にコントロールできるので、金利急騰に困ることもない。
 問題は債券自警団ではなく、Fedがボルカー的な行動に出ることである。
 http://economistsview.typepad.com/economistsview/2013/05/fed-watch-when-deficits-become-a-problem.html