英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

パンディット辞任

 曇り。今日は雨予報。
 シティグループのパンディットCEOが辞任する。取締役会内部での意見対立があった模様だ。争点は連邦準備による今年初めのストレステストに失敗したことと、リテール部門のスミスバーニーをモルガン・スタンレーに売却した件などだ。
 シティは1998年にシティコープとトラベラーズグループが合併して以降、業績はあまりぱっとしない。金融危機では危うく国有化されかけた。これだけ大規模で、何でも揃う金融グループという発想自体が時代に合わないのかもしれない。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/649efd8c-178b-11e2-8ebe-00144feabdc0.html#axzz29EJMN9Lz
 ウォールストリート・ジャーナルの記事も、金融危機からの5年間、CEOを務めたパンディット氏の辞任は社内でショックを持って受け止められている、と報じている。同紙はパンディット氏自身のインタビューも火曜日に行っているようだ。
 パンディットCEOは金融危機後、2回にわたって引き受けた公的資金を返済し、ノンコア資産の売却も進めた。しかし、任期中の株価は89%下落した。
 パンディット氏と他のボードメンバーの間では、戦略的な優先順位や資源配分、人事や規制当局への対応、報酬などをめぐって、摩擦が絶えなかったらしい。
 http://online.wsj.com/article/SB10000872396390443854204578060280201488530.html?mod=WSJAsia_hpp_LEFTTopStories