英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

Fed議事要旨

 9月のFOMCの議事要旨が公表された。その分析記事。金融緩和派と緩和に慎重な意見とに大きく分かれた。決定に3人が反対したほか、2人のメンバーはより踏み込んだ金融緩和を求めた。2人の名前は不明だが、1人はシカゴ連銀のエヴァンス総裁とみられる。
 判断がこのように割れた理由は、一つには米国経済の健康状態がはっきりしないことにある。過去の景気回復過程と比べても、回復が弱弱しく、しかもその理由がはっきりしない。
 特に労働市場は、Fedの予想を下回っている。また、消費者と企業は先行きについて驚くべきほど悲観的だ。
 バーナンキ議長は、物価や賃金が下落を始める危険が近づいたら、Fedはアクションを起こすと述べた。ただ、議事録からは、Fedがインフレ率をおよそ2%と見ている点に変更はないことが分かった。デフレのリスクは低いと考えられている。
http://www.nytimes.com/2011/10/13/business/fed-committee-even-more-divided-minutes-show.html?_r=1&partner=rss&emc=rss