英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

プーチン復帰

 ロシアのプーチン首相が大統領に復帰する見通しとなった。メドベージェフ現・大統領と交替する形になる。憲法で3選が禁止されているため、2000年から08年にかけて大統領職にあったプーチンが、メドベージェフをつなぎにして、再び大統領職に就く。今後12年間は大統領職にとどまるとみられ、事実上、00年から四半世紀にわたり、クレムリンを支配する。ソビエト時代の最高権力者が10年単位で職にとどまり、権勢をふるったことを思い起こさせる。
 1年ごとに首相が代わる国とは大違いだが、それにしても、プーチンの権力の源泉は何なのだろうか。 
 また、プーチンの復帰は、雪解けの最中だった西側との関係、特に米国とロシアの関係に影響を及ぼす。
 オバマ大統領とメドベージェフの個人的に良好な関係により、米露間はリセット状態にあった。
 ドイツはプーチン復帰をあまり歓迎していない。メドベージェフ現大統領との関係構築に多大な労力と時間を割いてきたからだ。プーチンメルケル首相の関係は冷え切っている
 ウクライナとの間では悪影響が出そうだ。
 プーチン復帰の結果、海外へ移住するロシア人が増えそうだ。資金は海外へ流出し、政府は崩壊し、プーチンのお仲間たちだけが一層豊かになっていく。そういう指摘も出ている。
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/ea4f7162-e69c-11e0-8c5e-00144feab49a.html#axzz1YZmC7k6F
 同じテーマでNYタイムズの記事。
 “United Russia holds all the power. Unfortunately, the hopes in the ’90s for real democracy didn’t come to fruition. Nowadays the young people don’t have ideals. They don’t care about democracy and good government. Everything today is about money and getting rich.”という71歳の老人の指摘が重い。
 強いスイスフランが、スイス経済をいかに痛めつけているか。
 http://blogs.ft.com/money-supply/2011/09/23/how-the-strong-franc-was-hurting-switzerland/#axzz1YxjCXvA2
 ドイツとフランスが欧州債務問題に関して、新しい提案を行うことを検討している。 http://www.calculatedriskblog.com/2011/09/report-germany-and-france-open-to-new.html
 http://www.nytimes.com/2011/09/25/world/europe/russians-see-shift-in-power-as-business-as-usual.html?_r=1&hp