9月9日はいろんなことが起きた週末だった。
欧州発の市場動揺が続く。経済産業相の発言が問題視されている。確かに、品位を疑わせる言動をしているようだが、言葉尻を捉えすぎではないか。政治家は言葉でなく、成果で評価すべきだ。かの大臣がエネルギー政策見直しでどんな成果をあげるのかに注目したい。
ドイツ出身のユルゲン・シュタルク(Jurgen Stark)ECB理事が辞任した。そのことが市場の不安を呼び、マーケットは再び混乱した。辞任は、イタリアやスペインにまで拡大された問題国債券の買い取りをめぐるECB内の対立をうかがわせる。ドイツとしては、伝統的なインフレ抑制以上にECBの役割を拡大させることに否定的だ。
シュタルク氏の辞任はメルケル首相にとっても打撃だ。CDU内の支持をとりつけようとする矢先だったからだ。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/790ba3ba-daec-11e0-a58b-00144feabdc0.html#axzz1XPHiqj33
ECBのプレスリリース。「for personal reasons」とある。任期は2014年5月末までだった。
http://www.ecb.int/press/pr/date/2011/html/pr110909.en.html
結果、ユーロは対ドルで過去6ヶ月間で最安値を更新した。ギリシャの10年もの国債金利は19.5%まで上昇している。
ドイツ国債金利は10年で1.77%。米国債は1.91%。
ギリシャのリセッションが深まっている。第2四半期のGDPは7.3%減少。失業率は16%に達している。そんな経済下でさらなる財政緊縮を続けなければいけない。強烈な調整がギリシャ国民を襲っている。
http://www.calculatedriskblog.com/2011/09/wsj-greeces-recession-deepens.html
ドイツ政府は、仮にギリシャがデフォルトしても、ドイツ国内の銀行を救済する用意があると述べた。
http://www.bloomberg.com/news/2011-09-09/germany-said-to-prepare-plan-to-aid-country-s-banks-should-greece-default.html