英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

還ってきたECB

 米国株式市場の大幅下落を受け、東証は急落。韓国、豪州など、世界の株式市場の下落は続いている。
 ECBが問題国のソブリン債の購入を再開するとのニュースで、こうした悪い動きが加速した。ECBの介入は短期的には資金繰りを助けるが、問題の根本的な解決にはつながらない、との見方が失望感を呼んだ。
 日本の為替介入も評価されていない。http://www.ft.com/intl/cms/s/0/f976aa92-bbf0-11e0-a7c8-00144feabdc0.html#axzz1U758onjA
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/a42f1508-bebe-11e0-a36b-00144feabdc0.html#axzz1U758onjA

 昨日のECBトリシェ会見。今年3月以降、休眠状態だった国債買い入れプログラムを再開し、域内の銀行にローンを提供する。その数時間前には日銀が為替介入。スイス中銀に続く動き。ECBはポルトガルアイルランド国債を購入している模様だ。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/d1a530a6-be7f-11e0-ab21-00144feabdc0.html#axzz1U758onjA
 欧州中銀は危機モードに入っている。しかし、ドイツのブンデスバンクが債券購入に反対。イタリアやスペインに適用されるかも不透明だ。イタリアやスペインの金利は6%超えを続けており、もはや持続不可能な状態。加盟国政府の本格的な関与が必要とされている。
 ECBが還ってきたが、スペインやイタリアへの対処についてトリシェ総裁が言及しなかったことで市場には失望感が漂う。
 http://online.wsj.com/article/SB10001424053111903454504576487560044460114.html?mod=WSJASIA_hpp_MIDDLESecondNews