英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ギリシャの主権

 寒い朝だが、台風はピークアウト。英国はバンクホリデイ。

 ギリシャがいよいよ進退窮まって、欧州各国が本格的な介入に乗り出す。新たな救済ローンの供与と引き換えに、税を協調して徴収し、政府資産を民間に売り払う。こうなると、政府の主権も何もあったものではなくなっている。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/eb91ba84-8a27-11e0-beff-00144feab49a.html#axzz1NiOM8DCm
 新たなギリシャ支援パッケージには、民間債権者に償還スケジュールの延長を促すインセンチィブを盛り込み、ギリシャにはもう一段の緊縮策を促している。
 IMFやEUは昨年約束した1100億ユーロの追加資金として、300億から350億ユーロを貸し出す必要があるという。
 ギリシャ政府は先週金曜日、与野党政府間の緊縮策に関する合意形成に失敗した。また、ECBは、クレジットイベントに相当するギリシャ債務のリストラクチャリングに反対し続けている。
 こうしたハードルにも関わらず、今後3週間以内に合意がなされる圧力が高まっている。というのも、ギリシャが条件を飲まなければ、IMFは6月の120億ユーロの資金を供与できないからだ。
 IMFが傘下しないと、不足資金分をEUが埋めることはできない。
 IMFを交渉に連れ戻すため、6月20日のEU財務相会合までに新たな合意形成が必要になる。