英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

メルケリズム

 もう6月になろうというのに、昨夜は随分寒かった。政局も緊迫の度合いを強めている。

 アップルが、クラウドサービスをスタートさせる。病気療養中のジョブス氏が、来週月曜日に公の場に姿を見せ、「iCloud」と名づけた新サービスをアナウンスする予定だという。
 http://www.ft.com/cms/s/2/98e5a54c-8ba9-11e0-a725-00144feab49a.html#axzz1NykrmBtM
 大手の音楽会社と契約を交わし、音楽の分野で新しいオンラインサービスをスタートさせる。

 英国の劣悪な民間老人ホーム事情。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/7d550be4-8bb6-11e0-a725-00144feab49a.html#axzz1NykrmBtM
 
 ドイツが脱原発にさらに一歩踏み出した。ドイツでは脱原発しか政治的には選択肢がないものの、再生可能エネルギーの比率をどうやって引き上げていくのか、道筋は見えない。ただ、今回の決断でメルケル首相には多くのメリットがもたらされた。 http://www.spiegel.de/international/germany/0,1518,765903,00.html
 すべての家に太陽光パネルをつけ、すべての堤防に風力発電装置をつける。これでエネルギー需要をまかなえるのだろうか。
 たしかに、このメルケル首相の決断を批判することは簡単だ。これまでの主張を180度転換し、メルケル首相は脱原発派に宗旨替えした。これがメルケル式のリーダーシップ、「メルケリズム」と皮肉られている。
 大衆が正しいと思っていることは正しいのだ、ということのようだが、どこかの国の首相の政治スタイルと似通っている。ポピュリズム政治はどこにでもある。