英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ドラギの勝利宣言

 薄曇だが、ぽかぽか暖かい。
 内閣官房参与の小佐古・東大教授が抗議の辞任をした。学校の校庭の放射線被爆基準が高すぎるという点、SPEEDIの運用が不十分な点が主な理由のようだ。(にわか)反原発派の発言は鵜呑みにできないと思っていたが、こういう専門家の指摘は重い。原発に関する事態収拾の過程で、いろんな原則が捻じ曲げられているのだろうか。

 このニュースはWSJでも取り上げられている。
 この記事では、辞任の理由について、「法律を無視し、その場限りの問題対処をしているから」と書かれている。
 http://online.wsj.com/article/SB10001424052748703567404576293201211871250.html
 

 第1四半期のGDP成長率が思わしくないことを受け、アイルランドが今年の成長率見通しを半減させた。これは、財政赤字削減のペースも半減することを意味する。
 http://www.ft.com/cms/s/0/1c9de5ee-729f-11e0-96bf-00144feabdc0.html#axzz1KOkNCz00
 昨年12月時点で成長率は1.75%と見込んでいたが、2011年は0.75%に引き下げた。2012年も3.25%から2.5%に引き下げる。
 目標では、今年の財政赤字(税収に対する支出超過分)はGDPの10%を目標にしている。

 CDS取引で反トラスト取引の疑いが浮上し、欧州委員会が調査に入っている。
 http://www.ft.com/cms/s/0/8a77eb5c-7257-11e0-96bf-00144feabdc0.html#axzz1KOkNCz00
 容疑の一つは、価格や取引に必要な情報を提供するMarkit社が、競合他社を排除するために16の銀行と共謀したというもの。

 マネーサプライは、イタリアのドラギ中銀総裁の「勝利宣言」を皮肉っている。
 http://blogs.ft.com/money-supply/2011/04/29/draghi-wins-over-bild-and-merkel/