英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

日曜日の引き締め

 今日は久しぶりにテニスへ。かなり下手糞なプレーの連続で、気分が落ち込む。40日ぶりの運動だから仕方ないか、と気を取り直す。
 このブログを始めて、もうすぐ1年。たった1年なのに、いろんなことがあった。1年前とは、考え方や生活習慣も随分変わったような気がする。

 キューバが「カストロ後」の生活への準備を進めている。
 http://www.ft.com/cms/s/0/88c36e58-6834-11e0-81c3-00144feab49a.html#axzz1JlJ66cmy
 ピッグス湾事件50周年記念の軍事パレードが土曜日に開催された。近く行われるであろう、新リーダー選出の前奏曲である。
 カストロ氏は、集団労働と補助消費に基づいた経済社会システムから、個人の自主性や報酬、市場原理に基づいたものへと転換を図ろうとしている。ただ、50年間もの間、私的な企業家精神は反革命的だとされてきたので、こうしたカストロの考えを進めるのには、かなりの抵抗がある。
 にもかかわらず、行進における主なスローガンは、「貧しい者の、貧しい者による、貧しい者のための」というものだった。
 議会前の提案によると、政府が税制やその他の財政的なメカニズムを使って規制する経済から脱却し、国営企業も民営化する。
 また、公務員は2割削減し、非政府セクターの成長を促進させる。住宅や車の売買を禁止するような規制も緩和する。
 現在のキューバの幹部層は、カストロ氏が85歳、弟のラウル氏が80歳など、党幹部の平均年齢は70歳を超える。
 昨年12月にカストロ氏が議会で、「われわれは過去50年間に渡って犯した誤りを改める基本的な義務があると信じる」と述べた。このことは、カストロ氏が弟を更迭し、革命でともに戦った一握りの同士の地位はそのままにすることと解釈された。
 
 バンカメがCFOを更迭し、モルガンスタンレー出身の幹部を採用し、法務部門の責任者に任命した。
 http://www.ft.com/cms/s/0/470fcb34-6751-11e0-9bb8-00144feab49a.html#axzz1JlJ66cmy
 3月の投資家向け説明会で、幹部は四半期の配当を2010年後半に引き上げると表明したが、Fedが10日後に否定した。
 このことは、バンカメの配当政策がどこに立脚しているのか、混乱させた。
 4月12日には、ウォールストリートジャーナル紙が、当局への報告前にバンカメはCFOに相談していなかったと報じた。
 今年第1四半期の純益は36%減少し、20億ドル、一株あたり0.17ドルだった。また、営業収益は16%減少し、268億ドルだった。いずれもアナリスト予想を下回った。
 原因は、不動産融資関連ビジネスのコスト高止まりが原因と考えられる。
 不動産関連の損失は拡大し、20.7億ドルから23.9億ドルとなった。
 クレジットカード部門の業績は好調だった。
 ただ、同様に決算を発表したJPモルガンも、不動産や差し押さえコストの高止まりに直面している。

 Calculated Riskより。IMFは、ギリシャの債務は持続不可能だとしている。2012年までに債務リストラが必要だという。
 http://www.calculatedriskblog.com/2011/04/imf-greek-debt-unsustainable.html
 債務リストラの中身としては、一つは債務返済を最長30年延長する。民間の債券保有者は旧債務を新債務と交換し、クーポンは堂レベルだが、満期を長期化する。別のシナリオは、ギリシャのクーポン支払いを減らし、満期日も延長するアイデア
 ギリシャのデフォルトの日が近づいている。
 WSJの関連記事はこちら。
 http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704487904576267173833529958.html
 
 夜になって、中国の預金準備率引き上げのニュースが飛び込む。今年4回目。しかも、日曜日、という異例さ。
 http://www.ft.com/cms/s/0/4bbde7e4-68e9-11e0-9040-00144feab49a.html#axzz1JlJ66cmy
 準備率は20.5パーセントに50ベーシス引き上げ。4月21日から実行する。
 中国にとって、インフレは主要な関心事になってきた。食料品価格の高騰は、社会不安を招き、それを北京の当局は懸念している。
 今後2週間で中央銀行債券(?、central banki paper)が大量満期を迎えることも懸念材料になっていた。
 5月に再度の準備率引き上げを予想する声も出ている。
 中国の銀行貸出は割り当て製で決められている事実から、こうした準備率の引き上げはシンボリックな意味しか持たないとの議論もある。