英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

キング後任

 今日は晴れ。風も穏やかだ。
 政界は政局モードに入ってきた。こんなことをやっている場合ではないのに・・・。

 スペインが新しい銀行資本規制を導入する。
 http://www.ft.com/cms/s/0/9a11b156-3b52-11e0-9970-00144feabdc0.html#axzz1EJlgDvHe
 9月までに資本を強化するよう義務付け、場合によっては一部国有化も視野に入れている。しかし、非上場のカハ、貯蓄銀行には来年3月までに上場するよう求めた。
 カハグループは再編が進み、45グループから17グループに減少している。また、規制当局による国有化も行われた。
 新しい資本規制では、コアTier1比率を最低8パーセント求めている。

 ジリアン・テットの最新コラム。米国経済の「スクラップ化」について。
 http://www.ft.com/cms/s/0/32f7b35e-3a34-11e0-a441-00144feabdc0.html#axzz1EJlgDvHe
 中国やトルコ経済の活況に応じ、かつて米国の製造業ベルト地帯は、リサイクル産業が活況を呈している。かつての工場労働者が、リサイクル産業の労働者として、その経験を生かしている。オハイオ州カントンを訪れた人類学者が驚きとともに、その変貌ぶりを記している。
 これは9.8%という高い失業率に苦しむ米国経済にとって、示唆するところが大きい。
 足元9%に失業率が低下しているので、職種転換がうまくいった労働者がいることは間違いない。しかし、残る人々は、求められるスキルを持たないために、うまく職種転換できないでいる。
 ハイテク産業の経営者に聞けば、「高いスキルをもった労働者が足りない」と聞かされるに違いない。
 このミスマッチの問題を解決するのは難しい。ここ数週間、何人もの経営者にこの問題について尋ねたが、答えは非常に広範にわたるものだった。ある経営者は、政府が介入し、職業訓練プログラムを行うべきだと応えた。一方、ほかの経営者は、米国人個人の問題であり、政府の介入は草の根のやり直しの動きを阻害してしまうという。
 この問題は広く米国人の感情に訴える問題だ。結局、アメリカンドリームには、誰もがやり直しできる、つまりリサイクルできる、という側面がある。そして、このことが創造的破壊を支えている。しかし、もし、リサイクルプロセスがうまくいかないとなると、米国資本主義のビジョンをだめにしてしまわないか。
 カントンの事例をどう読むか。それは多義的だ。米国の企業家精神は健在だ、と読むこともできるし、米国経済の下降トレンドの象徴だと解することもできる。

 マネーサプライより。
 http://blogs.ft.com/money-supply/2011/02/18/boe-sumo-turner-vs-tucker/
 BOEのキング総裁の後任候補として、タッカー副総裁とターナーFSA長官の2人の名前が挙がっている。