英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

最初のテストケース

 今年初めての更新。街中にも、何となくまだ正月気分が漂う。PCが若干重い。今年は買い替えようと思う。

 ブログについての今年の目標は、更新の継続と、文体・構成をよりブラッシュアップしてみたい。
 地域別(米国、欧州、アジア)にバランス良く目配りするのか、マクロ、ミクロ、金融のバランスに配慮するのか。また、株式、債券に留意するのか。いろんなことを模索してみたい。
 
 まずはこのニュースから。
 http://www.ft.com/cms/s/0/41776cc6-1900-11e0-9c12-00144feab49a.html#axzz1ACrmjnz9
 ヘッジファンドのマネージャーは、2011年にマクロ経済のボラティリティはより低く、企業買収のように、より企業面でのイベントが多くなると予想している。マクロよりミクロの年になるわけだ。
 昨年11月までのヘッジファンドの平均的なパフォーマンスは7%と、株式を下回った。投資家は当然、これより高いリターンを求めている。
 ただ、2011年はヘッジファンドにとって良い年になるとの予想がある。その根拠は、市場のボラティリティが継続する一方、昨年5月や6月のような種類のボラティリティは消えることが挙げられる。
 戦略としては、マーケットの方向性に賭ける戦略よりも、イベントドリブン戦略のようにオポチュニスティックな戦略が注目される。
 グローバルなマクロ環境の変動に賭けるグローバルマクロファンドの運用は上手くいかない。平均的なリターンは4.5%に過ぎない。
 しかし、何人かのファンドマネージャーの活躍は目立っている。

 マーケット概況。5日アップデイト。米国の民間雇用統計(12月)が大きく改善した。つれて、ドル高と米国株高に。米国経済への改善期待が高まっている。
 http://www.ft.com/cms/s/0/717b0f28-16f7-11e0-badd-00144feabdc0.html#axzz1ACuyu5GT
 ポルトガル国債の入札があった。金利は上昇。依然としてユーロ圏の国債に対する不信感が残っている。
 ユーロは売られ、相対的にドルが強くなった。
 原油は上昇。1バレル90ドル水準まで戻している。
 Fedは、堅調な経済指標にも関わらず、6000億ドルのQEプログラムを抑制する考えがないことが明らかにされた。
 投資家はファンダメンタルズに目を向け始めている。需要を意味する原油在庫は、予想より下回っている。

 このところ話題になっている、ゴールドマンによるフェースブックへの投資に関する記事。
 http://www.ft.com/cms/s/0/46a16c0c-1841-11e0-88c9-00144feab49a.html#axzz1AD3XcaD3
 ゴールドマンがフェースブックに3億7500万ドル投資した。このことが、投資銀行による自己勘定投資のあり方について、議論を再び巻き起こしている。
 金融機関に対する規制が強化される中、ゴールドマンの今回の投資に注目が集まっている。
 ただ、今回のGSの投資はフェースブック株式の1%以下に過ぎない。当局がボルカールールをどう適用するか、その判断が注目される。フェースブック企業価値は500億ドルと評価された。同社の年間売上高は20億ドルに過ぎないので、非常に高く評価されたと言える。
 ゴールドマンがこの取引で得る報酬の一つは、フェースブック株式を買いたい富裕層から得る。また、今回の投資にあたって特別に組成したファンドの運営報酬もある。もし、フェースブックが上場し、その引き受けをゴールドマンが担当すれば、数千万ドルの引き受け報酬も得る。ただ、今回の投資が必ずしも、上場主幹事の座が獲れることは意味しない。ちなみに、フェースブックの上場は来年の予定。
 ゴールドマンによるフェースブック投資は、ボルカールールができて最初のテストケースになる。