英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ブティック投資銀行

 今日も気持ちの良い朝だった。夜から雨になるそうだ。今年もあと10日。

 世界の大手投資銀行が、報酬体系を地域ごとに変えようとしている。欧州とそれ以外の地域に区分する。
 http://www.ft.com/cms/s/0/f8f21ff0-0c75-11e0-8408-00144feabdc0.html#axzz18hQDXlsU
 ユーロ全域の銀行報酬体系を規制・監督するCEBSの規制に合わせ、多くの米銀やスイスの銀行は月給を高くし、ボーナスを低くする報酬体系を検討している。
 しかし、こうした規制はナイーブ過ぎるという批判が出ている。 

 ブティック、と呼ばれる独立系の投資銀行(independent advisory firms)がマーケットシェアを獲得しようと動いている。ラザードやロスチャイルドなどだ。
 http://www.ft.com/cms/s/0/f9f95962-0c58-11e0-8408-00144feabdc0.html#axzz18hRgoH1W
 しかし、現実は複雑だ。2010年のM&Aは期待されたほど回復しなかった。調査期間のデータによると、2010年の世界のM&A規模は1兆8150億ドル。09年より15%ほど上回ったが、金融危機以前の水準にはほど遠い。
 ただ、ブティック投資銀行のシェアは26・5%に上昇している。新興国市場における足がかりを活用しているほか、アセットマネジメントやリストラ関連の仕事を増やしている。 
 人材確保の動きもある。ジェフリーズは最も積極的な投資銀行の一つで、09年終わりから500人近くを採用した。しかし、今年の夏、取引量の不振で苦境に見舞われた。

 マネーサプライより。アイルランドの緊張が依然続いている。
 http://blogs.ft.com/money-supply/2010/12/20/ireland/
 アイルランドの債務のコストが、救済を引き起こした水準にまで上昇している。10年国債金利は8.4%。