英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

グリーンスパン

 今日も快晴。秋晴れ(?)の良い天気が続く。
 国内は尖閣問題の映像流出事件に大わらわ。外交政策の問題が、随分矮小化されている。全般的に、民主党政権になって、重要な政治テーマがいつの間にか、非常に卑小な問題に摩り替えられるケースが増えているように感じる。
 
 グリーンスパン前議長による警告。
 http://www.ft.com/cms/s/0/b6e3d086-ed12-11df-9912-00144feab49a.html#axzz14vP9UzgA
 米国と中国は通貨安政策を追求しているが、それによって世界の他の国は保護貿易主義のリスクにさらされる、と警告している。中国に対しては、世界の主要な経済大国になったが、その地位に見合う義務を引き受けようとはえいていない、と批判した。FT紙への寄稿。
 そして、米国自身も通貨安政策を志向している、と批判している。
 特に名指しをしているわけではないが、グリーンスパン氏の批判は、Fedに向けられていると言える。
 BOEのキング総裁も、グローバルな不均衡の問題に対処することに失敗すれば、新たな金融危機を引き起こす条件をもたらす、と述べている。
 http://www.ft.com/cms/s/0/e6a628a8-ecbf-11df-88eb-00144feab49a.html#axzz14vQgW7Xi 
 英国経済の成長にとって最大のリスクは、貿易相手国の経済が不振に苦しみ、輸出が停滞し、経済の回復に取り組むことができなくなることである、とキング総裁は述べている。
 BOEは水曜日、四半期ごとのインフレレポートを公表した。8月のレポート時と比べ、成長率とインフレ率の見通しをわずかに変更した。
 レポートによると、通常よりリスクがあると記している。ただ、BOEの金融政策委員会のメンバーは、インフレに影響を与える諸要素がどのように経済に影響を与えるか、について意見が分かれた。結局、インフレはターゲットの数値より下回りそうだ、と判断した。
 キング総裁は記者会見で、英国経済の最大のリスクは、世界経済、特にユーロ圏に関する悪いニュースだ、と述べた。英国の輸出の60%はユーロ向け。特にアイルランドは7%を占める。
 英ポンドの価値は過去3年間で25%下落したが、貿易収支の改善はわずかにとどまっている。さらに、G20で貿易不均衡に関する合意ができないと、世界経済に大きなダメージをもたらす、と警告している。