英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

中流階級の没落

 今日も暑い。昨日のテニスは比較的涼しく感じた。

 昨日触れたクルーグマンのブログの意味、文脈について、東大の岩本先生がまとめている。プロが読むと、こう書けるのか、と感動する。
 http://blogs.yahoo.co.jp/iwamotoseminar/33716324.html
 論点の一つは、金融政策にデフレを脱却できる能力があるかどうかと、日銀(中央銀行)に判断能力があるか。バーナンキやブラード総裁、クルーグマン、サムナー教授らの間の意見対立を簡単な表にまとめていて分かりやすい。また、日銀批判には3類型があって、それらが時間の経過とともに移り変わってきたこともよく理解できた。
 
 やや長いが、FTコラムに米国の中流階級の没落、危機について触れた記事があった。
 http://www.ft.com/cms/s/2/1a8a5cb2-9ab2-11df-87e6-00144feab49a.html
 外国人は、テレビドラマに出てくるような華やかな生活を米国人が送っていると思っているが、そんな生活をしている米国人はわずか10%程度で、残りはこの記事に出てくるフリーマン家のように、生活を脅かされようとしている中流階級か、もっと悪い生活をしている。
 たいていの米国人の生活水準はこの30年間変わらなかったが、上位1%の所得は3倍になった。1973年の経営者の所得は、平均的な米国人の所得の26倍だったが、いまは300倍になっている。