英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ECBの流動性供給策

 今日は雨。昨日は随分蒸し暑かったが、幾分涼しい。いかにも梅雨という天気が続く。

 FTトップは、スペインの銀行が、ECBの流動性供給プログラム(4420億ユーロ)の期限切れについて、怒っているという記事。 
 http://www.ft.com/cms/s/0/aea96aa6-82e2-11df-b7ad-00144feabdc0.html
 この不満は、最近、スペインの銀行がインタバンクで資金をとりにくくなっていることを反映している。一方、ECBからすると、こういう臨時、緊急の資金供給を続けると、市場をゆがめたり、金融政策に支障を与えることを懸念しているという。

 昨日のマーケットは、香港、UK、ドイツの株価が上昇。米国、日本は下落。方向感が見えない。G20の結果はとりあえず好感したが、米国や欧州の景気回復に自信がもてない、といった状況だ。
 米国の10年債金利は一層低下。9ベーシス低下して3.02%に。3%に近づいてきた。2008年4月以来の水準。ユーロも対ドルで下落した(1.23ドル)。ギリシャの10年債イールドは、23ベーシス上昇して10.71%に。5月にECBが支援パッケージをまとめて以来、最高水準に達している。スペインは4.57%。

 ドイツとギリシャのスプレッドは800ベーシス超に達している。
 http://www.calculatedriskblog.com/2010/06/misc-greece-spreads-widen-spanish.html

 FEDのウォルシュ理事のスピーチも興味深い。
 FEDの出口に言及しているが、近い将来(in the near term)に、FEDがバランスシートで抱えた資産の売却(出口)はない、と言明している。 

 今晩はいよいよ、ワールドカップの日本対パラグアイ戦。どうなることやら。