英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ハングパーラメント

 ギリシャ問題をめぐる世情がヒートアップしてきた。ニューヨークは株価が大幅下落。一時1000ドル超下がったようだ。NHKは朝のニュースで、誤発注の可能性あり、と報じていた。ギリシャ債務危機のcontagion局面になってきた。

 スペイン国債のプレミアムが急上昇している。FTによると、5年債の金利は3.53%で、1ヶ月前と比べて72ベーシス上昇しているという。スペインは債務調整が不可避で、IMF支援が必要だとマーケットはみている。

 いい兆候もあるという。スペインやポルトガルはマーケットから資金調達できている点だ。市場から締め出されているわけではない。応札倍率もスペインは2.35倍と高い。希望すれば、より多額の資金調達もまだ可能のようだ。イタリア、ドイツ、オランダが行う来週の国債発行が注目されている。

 イギリスの総選挙の結果は、ハングパーラメントのようだ。現時点では出口調査の結果しか報じられていないが、保守党が第一党で305議席労働党は255、自由民主党は61。保守党は過半数に21議席足りないという。