英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

イラン・イスラエル「影の戦争」

 イスラエルとイランの間で影の戦争が続いている。やがて大っぴらな戦争に至る可能性がある。

 イスラエルはここ数週間、イランがアラブの同盟国にミサイルを配備するのを阻止するために、中東全域で攻撃を何度か実行している。精密な、洗練された武器が流出すると、イスラエルの防衛にとって脅威となるためだ。

 これらの攻撃はイランとイスラエルの間で交わされている、影の戦争の新たな展開だといえる。さらに激化すると、より広い衝突につながる危険性がある。

 https://www.nytimes.com/2019/08/28/world/middleeast/israel-iran-shadow-war.html?action=click&module=Top%20Stories&pgtype=Homepage

イギリスの議会閉鎖

 晴れ。

 イギリスのジョンソン首相が、ブレグジット計画を守るため、議会を閉会とする挙に出た。大騒ぎになっている。

 ジョンソン首相は水曜日、憲法上の騒動を引き起こした。5週間にわたって議会を閉鎖する計画を宣言したのだ。狙いは、彼のブレグジット計画に反対する人々を挑発するためだ。

 親EU派のスコットランドの保守党党首は辞任の意向を示している。法的な見直しを求める声も出ている。

 議会をこれほど長く閉会するのは1945年以降としては最長となる。イギリスを二分するブレグジット論争にかかわることを避けていた女王は、ジョンソン氏の要求にこたえることを認めた。

 ジョンソン首相は10月31日に、交渉があろうとなかろうとEUから離脱すると宣言している。

 https://www.ft.com/content/f138bffc-c96e-11e9-af46-b09e8bfe60c0

利下げを催促するイールドカーブ

 曇り。

 米国のイールドカーブは2007年以降でもっとも差し迫ったシグナルを発している。米中貿易摩擦の経済的な結果に対し、暗い見通しを示している。

 2年国債は10年国債よりも5ベーシス上昇した。2007年3月以降でもっとも大きなギャップとなっている。3カ月と10年国債のギャップは51.4ベーシスとなっている。

 アナリストは12カ月から18カ月以内のリセッション入りを予測する。

 ここ数日間におけるトランプ大統領のより妥協的な修辞についても、投資家は懐疑的である。トランプ氏のいうように、ワシントンと北京の間でそう簡単に妥協が成立するはずがないというわけだ。

 トランプ氏は金曜日、中国製品への関税を引き上げると表明した。ここ数週間、市場はFedが利下げをするとの期待を高めている。9月の会合で0.25%ポイントの利下げをする、とみるトレーダーは91%にのぼる。

 特にドイツはリセッションの淵に立っている。アジアの虎、と言われる香港やシンガポール、韓国、台湾も貿易関連の減速に直面している。

 米国の消費者信頼感指数は好調で、労働市場も堅調であるのに、エコノミストは米国の経済指標の先行きに心配している。

 https://www.ft.com/content/4a503fc6-c90a-11e9-a1f4-3669401ba76f

民主党候補者は誰なのか

 晴れ。

 アルゼンチン市場の下落で大きなロスを計上するヘッジファンドが登場し始めた。オートノミーキャピタルで、16パーセントの損失を計上している。

 同社は60億ドルを新興国市場で運用している。アルゼンチンの金融市場の混乱で最大の損失を計上したプレーヤーの一つとなった。アルゼンチンではマクリ大統領の再選が厳しい見通しとなっている。しかし、ファンドの創業者は価格下落は買いの好機であると話す。

 https://www.ft.com/content/29764546-c821-11e9-a1f4-3669401ba76f

 2020年の米大統領選。民主党候補者の競争は、バイデン元副大統領と、バーニー・サンダース、エリザベス・ウォレン氏の3者の争いになりそうだ。

 最新の世論調査によると、これら3者の数字は接近している。ウォレン氏とサンダース氏は民主党有権者の20パーセントの支持をそれぞれ得ている。バイデン氏は32%の支持から減少しているが、トップを維持できるかが焦点だ。

 民主党の候補者選びは不安定になっている。とくに、穏健派の有権者は、バイデン氏への疑念を募らせている。ただ、この世論調査は一時点でのスナップショットに過ぎない点に注意が必要だ。

 https://www.nytimes.com/2019/08/26/us/politics/monmouth-democratic-polls-2020.html?action=click&module=Top%20Stories&pgtype=Homepage

孤立するトランプ流

 曇り。

 G7会合でトランプ氏は、中国貿易戦争について矛盾するようなメッセージを送った。世界経済を驚かせるような戦略において、他の主要国首脳から孤立し続ける中、より高い関税を課すという脅しが過激化している。

 トランプ氏は関税をもっと高くしなかったことを後悔している、と述べた。

 G7会合の場、フランスで述べた。

 中国に関して、トランプ大統領は「彼らがやったことは、毎年何千億ドルを奪っていくことを容認させた、無礼な行動である」と述べた。

 先進国首脳は、中国の政策が脅威であるという点では一致している。しかし、トランプ氏のようなアプローチをとることにコンセンサスはほとんどない。

 https://www.nytimes.com/2019/08/25/world/europe/trump-offers-contradictory-signals-on-china-trade-war.html