英字紙ウォッチング

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トランプのFed批判

 猛暑。
 トランプ氏がFedの利上げを批判している。それにしても、あらゆることが気に食わない人である。大統領は金融政策へのコメントを差し控えるという伝統をあっさり破ってしまった。
 トランプ大統領は、Fedは利上げをやめるべきだという希望を述べた。木曜日にCNBCのインタビューに答え、「利上げは私にとってハッピーではない」と述べた。今年、Fedは3月と6月に利上げを行っている。そして、今年さらに2回の利上げを計画している。パウウェル議長はトランプ大統領によって昨年11月、イエレン前議長の後任として打診された人物である。ただし、。トランプ氏は、Fedが最適だと考えることをやるにまかせる、とも述べている。
 アナリストらは、トランプ氏のコメントによってFedの利上げ方針が揺らぐことはなさそうだと考えている。そして、もし何かあったとしても、中央銀行の独立を再確認する反動がやってくるとみている。今回のトランプ氏のコメントにより、9月の利上げ確率は一層高まったとみる向きもある。大統領が公式にやめろと発言することで、むしろ中央銀行としては利上げを止めにくくなったとみる。
 中央銀行は長らく、政治的圧力からの独立を議論してきた。たとえば、ニクソン政権におけるアーサー・バーンズ総裁による緩和政策の決定は、1970年代のインフレにつながったと幅広く非難されている。今日、Fedが2%インフレを目標にしているのも、この数値が健全な経済を反映した適切な水準と考えられているからだ。
 今年2回の利上げは全会一致で可決されている。しかし、FOMCは7つの席のうち、4つが空席のままだったが、そのうち2つを埋めた。
 https://www.wsj.com/articles/donald-trump-says-not-happy-about-federal-reserve-interest-rate-increases-1532020248?mod=hp_lead_pos1