英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

負けたのはアメリカ

 曇り。連日風が強い。
 銀行員はなぜ高給取りなのか。M&Aのアドバイザーを務めるバンカーらは、数百万㌦を稼いでいる。
 投資銀行のバンカーらは、M&Aの仕事をする報酬として高給を受け取っている。ゴールドマンは21センチュリーフォックスによる買収の報酬として5800万㌦を受け取った。グローバルに活躍するM&Aバンカーにとって、今のM&Aブームは非常な追い風である。多くの取引を手掛けるトップ級のアドバイザーにとって、特に儲かる時期である。
 しかし、彼らが何に対する報酬としてこれだけの金銭を受け取っているかを問うと、とたんに話はあいまいになる。企業価値評価の科学というよりも、説得の技術についての報酬なのだろうか。お金ではちきれそうな成功報酬は、ありうべき最高の取引を得たことに対する報酬、というよりも、経営陣を説得したことによる報酬とみるべきだ。これらは長期でみると、同じではない。
 https://www.ft.com/content/760fb4c2-7eb3-11e8-bc55-50daf11b720d
 久しぶりに経済ブログより。
 敗者は米国、という論評。デロング教授である。トランプ大統領による象徴的なハーレー・ダビッドソンへの攻撃は、米国の民主主義に対するより大規模な攻撃を象徴したものである。今年の11月に民主党が仮に議会の一つ、もしくは両方で勝利したとしても、トランプ氏と共和党首脳が行ったグローバルな米国の立ち位置についてのダメージは、修復が不可能だろう。
 最近、ワシントンポストランペル記者が、2017年2月にトランプ氏がハーレー首脳と労働組合幹部に対し、お礼を述べたことを振り返っている。しかし、この当時と今のトランプ氏の発言はいかに異なっていることだろう。
 ハーレーは最近、EU以外の国へ操業地を移転することを発表した。
 https://www.project-syndicate.org/commentary/america-the-loser-under-trump-by-j--bradford-delong-2018-07