曇。やや涼しい朝。
貿易に関して、トランプ大統領にとって踏ん張りどきがやってきた。
マーク・トウェインのミシシッピ川沿いにある住宅からアメリカ製の鉄を使うところまで、ワインガード会社はトランプ氏が愛してやまない米国の製造業の象徴である。しかし最近、この会社の重役たちは、トランプ大統領に困惑させられることがあった。
経済政策の中心に製造業の復活というテーマを掲げているが、トランプ政権は実際にはワインガードのような企業のビジネスをより複雑にしている、と不満が漏れている。より一層悪いことに、ワインガードでは生産拠点を歴史上初めて、海外に移すことも検討している。
今週からNAFTA再交渉の議論が始まった。カナダとメキシコの交渉担当者たちはワシントンにやってきた。ワインガード社の担当者は、NAFTAが実際に成し遂げたことはシンプルである。我々の競争相手と同じ競争条件を提供したことである、と述べている。
トランプ氏の政策が問題を複雑にしていることの象徴の一つは、メイド・イン・アメリカというラベルが、いかに今日の世界で複雑な意味を持っているか、ということである。
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