物価目標政策に対する論争がかしましい。マーチン・ウルフは擁護派である。
他の西側の中央銀行に先立って、FRBが金融政策の正常化に動いている。このことが論争を引き起こしている。代表的な質問は、FRBが引き締めを進められるほど賢いのかどうか、という点だ。さらに、インフレ目標を変更すべきか否かという論点も存在する。
3番目の論点も論争がある。大統領はイエレン議長を交代させるべきかどうか、というものだ。これらすべての問の答えはノーである。
なぜ引き締めを急ぐべきではないのだろうか。最近の引き締めにも関わらず、FFレートは依然として1・25%に過ぎない。さらに、失業率は穏やかな水準に低下している。
しかし、引き締めに対する強力な反論が存在する。インフレが非常に低いことだ。イエレン議長が今月の記者会見で述べたように、5年間もFRBの目標を下回っている。
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