英字紙ウォッチング

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ムニューチン公聴会

 曇。
 注目は財務長官候補であるムニューチン氏の上院公聴会である。公聴会では民主党議員から、自身の投資戦略や大まかな政策の考え方などについて厳しい質問を受けた。
 氏は自身が過去に関わった地銀の再生経験を自ら持ち上げた。その経験によって、ムニューチン氏自身が巨額の利益を得た。関わった地銀の情報開示について厳しい質問を受けた。
 公聴会が進むにつれ、ムニューチン氏が財務長官に就任すると、共和党と食い違うような考え方がちらりと垣間見えた。まず、ファニーメイフレディマックのようなモーゲージ会社の有効性を擁護した。この二つの機関は、共和党がかつて金融危機を引き起こした元凶として批判した機関だ。歳入庁の機能も擁護している。
 最大の論点はドットフランク法への姿勢だ。ムニューチン氏は「ボルカールールは支持する」と述べたうえで、潜在的な予期せぬ結果を招くような考えを問題にしていくことを示唆した。
 しかし、公聴会において一番時間が割かれたのは、ムニューチン氏自身の投資履歴だ。多くの民主党議員らは、ムニューチン氏が金融危機に乗じて巨額の利益を得た人物であることを印象づけようとした。共和党議員の質問の過程で、ムニューチン氏の答弁に同議員が苛立つ場面もあった。
 http://www.wsj.com/articles/investments-tied-to-foreclosure-crisis-a-major-focus-of-mnuchin-hearing-1484842303