英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ドル高の限界

 晴れ。ブログエントリーの調子が悪い。
 ドル高が急速に進行し、「天井」に到達しようとしている。1ヶ月の上昇ペースとしては過去2番目のペースだ。しかし、米ドルはこれ以上上昇しないかもしれないと示唆するいくつかの兆候も出ている。
 10月のこれまでの上昇率は2・5%。FRBが12月に利上げするのではないかという期待を反映している。10月の上昇はWSJのドルインデックスでプラスの領域に達した。
 しかし、これ以上のドル高はないかもしれない。米国経済の成長率は足踏み状態にあり、多くの投資家が言うには、消費者信頼感指数やインフレ率も伸びが見込めない。経済の減速は、これ以上のドル高に必要なFRBの利上げ能力に限界を課するかもしれない。
 ドルは主要通貨に対し、2011年以降で36パーセントも上昇した。しかし、最近の上昇は英国ポンドの下落やユーロ、円の下落に支えられている。対照的に、ドルはスイスフランを除くすべての主要通貨に対し上昇している。
 http://www.wsj.com/articles/climbing-dollar-expected-to-hit-ceiling-1477483202
 FRBの次の任務は何か。FRB幹部は大統領選を取り巻く不確実性の中で利上げを行うことに疲れ果てているようにみえる。11月は動かず、焦点は12月のFOMCに絞られている。
 彼らのチャレンジは、12月会合でどの程度の強さで期待のシグナルを送るかだ。市場の期待が示すのは、FRB幹部は新たな警告を力強く送る必要はないかもしれないということだ。先物トレーダーたちは12月利上げを74パーセントの確率で見込んでいる。
 http://www.wsj.com/articles/feds-task-next-week-signal-december-rate-rise-1477351253