英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

世界株安

 晴れ。
 世界的な安全資産への逃避の動きが止まらない。11日のダウ株価指数は254ポイント、1・6パーセント下げた。投資家は国債や金など、安全資産へ逃避した。
 銀行株や原油価格が下落したことが、より一層投資家の不安心理を高めている。イエレン議長の議会証言がこの下げ基調を加速した。米国株の下落は、アジアや欧州の急落が波及した格好だ。
 トレーダーやアナリストたちは、これで下げ止まったとは思っていない。ネガティブなセンチメントが消えるまでには、もう少し下げないといけない、という感触があるようだ。
 ドル円は1パーセントも下げ、112円台をつけている。
 http://www.wsj.com/articles/global-stocks-slide-after-fed-sparks-investor-concerns-1455181311
 マイナス金利幅が一層深くなっている。将来の成長に対する懸念からだ。
 マイナス金利が銀行の収益を蝕みつつある。そして、経済活動を幅広く停滞させ、中央銀行の救済手段を逆に狭くしている。
 銀行にとってみても、マイナス金利が導入されたタイミングは最悪だ。規制は強化され、銀行はより単純な業務を行い、財務的な強靭さが求められている。しかし、収入は先細りで、株や債券、商品取引は儲かる商売ではなくなっている。多くの銀行には課徴金が貸されている。
 http://www.wsj.com/articles/subzero-rates-deepen-fears-of-slowdown-1455228151