英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

共和党の終わり

 曇り。久しぶりのテニス。
 米国政治。草の根の怒りが共和党を変えようとしている。エスタブリッシュメントや保守派の面々は、院内総務選出や大統領選を通じ、共和党の変容を感じている。
 共和党は長い歴史を持ち、ヒエラルキー構造とよく組織されたエリートたちに率いられてきた。
 議会共和党の混乱は、党内から幅広い支持を得ているポール・ライアン議員が院内総務を引き受ければ、収まるとみられている。一方、大統領候補選びにおいては、多くの共和党エスタブリッシュ出身の候補が消えつつある。
 この草の根の怒りは、ブッシュ政権の頃にさかのぼる。
 ティーパーティ愛国者のトップ、マーチン氏は、ベイナー氏とマッカーシー議員の辞退は、歴史的なイベントである、と述べている。共和党のリーダーたち自身が、自分たちは党の根幹の部分に触れることができないことを認めたからだ。共和党リーダーたちの時代は終わったのだ。
 よい例が、ジェブ・ブッシュ候補が共和党内で支持を伸ばせていない点だ。過去2代にわたる大統領を輩出した一家の出身だが、草の根の支持者の熱狂を生み出せないでいる。その代わりに、予備選挙段階で支持を集めているのはトランプ候補だ。
 http://www.wsj.com/articles/grass-roots-anger-transforms-republican-party-in-congress-and-presidential-campaign-1444430748
 このところ、商品価格がリバウンドしている。たとえば、原油価格は過去1週間で9パーセント上昇し、50ドル台を回復する勢いだ。銅や亜鉛などの価格も上昇している。
 それを受けて、鉱工業関連株が上昇している。しかし、投資家は警戒姿勢を弱めていない。
 多くの投資家は、現在の超低金利が米国で続くのではないかとみている。その結果、これ以上のドル高の可能性は減じている。ドル高が進まないのであれば、ブラジルやトルコ、南アフリカなどの新興国において、ドル建て債務の負担が大きくなることはないだろう。
 注目は来週の中国貿易統計。これによって、中国の成長率に関する新たな証拠となる。
 http://www.wsj.com/articles/commodity-related-assets-rebound-from-brutal-selloff-1444408081