英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

利上げへの疑念

 今日も晴れ。
 米軍によるアフガニスタンにおける空爆が19人の医師たちを殺害した。国連や人権団体から批判を受けており、米国はなぜこうした事態が起きたのか、調査に乗り出した。
 http://www.wsj.com/articles/airstrike-kills-doctors-without-borders-staff-in-afghanistan-1443851465
 FTより。雇用統計が芳しくなかったことで、利上げへのいくつかの疑念が浮上している。利上げの道筋は見えなくなった。
 9月の新規雇用者数の増加幅は14・2万人と、エコノミストたちの事前予想の20・1万人を下回った。過去12ヶ月平均と比べても、4割下回っている。
 さらに、8月の数字も下方修正され、17・3万人だった速報値は13・6万人に改定された。ただ、失業率は5・1パーセントと変わらずだった。
 「10月利上げはこれで議論にならなくなった。12月の利上げも疑問だ」。そんな声がエコノミストの間から出ている。
 Fedが利上げを推し進めるについて、最大の障害物がインフレ見通しだ。原油価格が昨年から低迷し、物価上昇の頭を抑えている。イエレン議長はこのまま労働市場のタイトな状況が続けば、賃金上昇に跳ね返る、と予測している。しかし、足元の賃金はけっしてイエレン議長の予測どおりに推移していない。
 米国経済はそのモメンタムを失いつつある。とくに製造業の受注や雇用は減速傾向にあることを示している。9月の雇用統計をみても、製造セクターは9000人来ようを減らした。鉱工業セクターも1万人余り、雇用を減らしている。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/bacd66d2-68fd-11e5-97d0-1456a776a4f5.html#axzz3nal5WTXu