英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

投資銀行業務からの撤退

 曇り。雨模様。
 米国では「マタニティ・ツーリズム」が問題になっている。中国人女性が南カリフォルニアにきて出産し、赤ちゃんとともに米国市民として帰国するビジネスに捜査のメスが入った。こうしたビジネスは「アンカーベビー」産業と呼ばれるようだ。
 具体的な違法行為は、ビザ詐称、脱税と不法入国が該当する。
 http://www.wsj.com/articles/us-agents-raid-alleged-maternity-tourism-anchor-baby-businesses-catering-to-chinese-1425404456?mod=WSJ_hp_LEFTTopStories
 英国の大手銀行は、投資銀行業務からの撤退ペースを早めている。RBS投資銀行部門に属する1・4万人を削減する。バークレイズも我慢して続けてきたが、その努力にも限界があるようだ。
 英国の2大投資銀行は、いまその将来性に疑問符を突きつけられている。「英国は、英国系のブローカーディラーを失い、そうした業務をJPモルガンに頼らなければならなくなっており、問題だ」との声もあがっている。
 特にRBS投資銀行部門は1・8万人のうち、1・4万人を削減するドラスティックなものであり、同社は正式なコメントを避けている。とくに、大きく削減するとみられているのが米国とアジアだ。
 また、バークレイズのアンソニー・ジェンキンズは、投資銀行部門の回復を待つのにも限界があると述べた。
 バークレイズの投資銀行部門はかつては利益をあげるエンジンだった。しかし、昨年5月に同部門のコストを削減し、部門の規模を縮小することを発表した。それは、厳しくなる一方の規制に対応してのことだ。また、債券や為替、商品関連部門のビジネスが下方傾向にあることも拍車をかけた。
 バークレイズが投資銀行部門をスピンオフ、もしくは売却するのではないかとのうわさは何度も流れていた。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/6f8d075e-c178-11e4-8b74-00144feab7de.html?siteedition=intl#axzz3TMwYPgW4