英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

BIS論争

 晴れ。
 このところ、欧米銀行に課される制裁金の額が巨額になっている。今度はシティグループに対し、70億ドルの支払いが命じられた。米国の司法省はモーゲージ証券の質について、投資家に誤解を生じさせたとして、金融危機時にモーゲージ証券を販売したシティグループに対し、70億ドルを支払うよう命じた。シティグループは、MBSに欠陥が含まれていることを知りながら、その情報を投資家に隠していたとしている。
 今回の命令は刑事的な訴追の可能性を否定するものではないが、刑事訴追するかどうかについては、コメントがなかった。
 http://online.wsj.com/articles/citigroup-to-pay-7-billion-to-resolve-mortgage-probe-1405335864
 ECBが世界の著名エコノミストたちの論争に巻き込まれている。きっかけは先月のBISによる論争。BISは早く利上げをすべきだと主張しているのに対し、IMFは異なる処方箋を示している。
 IMFはブログの中で、さらなる金融緩和と量的緩和の開始を求めている。ラガルド専務理事は、デフレの悪循環を引き起こす「鬼」と称している。
 これに対し、BISは即座の利上げは求めていないが、BISは物価の下落の脅威は最小限だと信じているようだ。
 http://blogs.ft.com/money-supply/2014/07/14/ecb-caught-up-in-economists-spat/