英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

イラン通貨危機

 台風が近づいていて風が強い。
 FTは米国の雇用統計と住宅ローンの改善ぶり、WSJとNYTはともにシリアに対するトルコの報復攻撃について取り上げている。
 そのシリアとトルコの衝突。トルコ首相府の声明によると、トルコ軍がシリアの目標を砲撃した。シリアからの攻撃が繰り返されるようだと、さらなる砲撃もありうるという。
 トルコはNATOのメンバーであり、NATOは緊急会合を水曜日の晩に開いた。
http://online.wsj.com/article/SB10000872396390443768804578034372539783626.html?mod=WSJAsia_hpp_LEFTTopStories
 米国経済はQE3によって金利が歴史的水準に下がり、住宅ローンのリファイナンスの申請が急増している。実際にリファイナンスが実行されるにはあと数週間かかるが、家計にとってQE3の恩恵が実感されることになる。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/9e4e88ec-0d61-11e2-97a1-00144feabdc0.html#axzz28BiaQTRH
 ポルトガル政府が新たな増税策を公表した。所得税の4%引き上げがその内容だ。これに対し、11月14日に労働組合ゼネストを呼び掛けている。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/0c130984-0d4e-11e2-97a1-00144feabdc0.html#axzz28BiaQTRH
 気になっているのがこのニュース。イランで通貨危機が起きている。核開発に対する国際制裁の影響で通貨危機が発生した。
 イランの通貨リアルは過去10年以上、管理変動通貨制度をとっていた。しかし、ハードカレンシーに対する変動幅が拡大し、公式レートと闇レートの差が生じてしまった。
 リアル相場は今年初めから、米ドルに対して50%以上も下落。制裁によって原油輸出収入が大きく落ち込んでいる。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/f1b5e5ba-0894-11e2-b57f-00144feabdc0.html#axzz28BiaQTRH
 テヘランでは警官と市民との衝突が起きているようだ。
 http://ftalphaville.ft.com/blog/2012/10/03/1190441/greshams-law-takes-iran/