英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

英インフレ報告(12年5月)

 曇り。薄日が差している。
 イングランド銀行の最新のインフレーションレポートと経済見通しが出た。2月の見通しと比べて物価は上昇するが、成長率見通しを引き下げた。ユーロ圏の低成長と高物価、商品やエネルギー価格の高騰を挙げた。金融情勢も厳しく、貸出態度は厳しくなっていると指摘している。
 このところ論争の的になっている、財政再建が成長に果たす役割について、言及はなかった。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/e1b4eb2a-9f6c-11e1-a255-00144feabdc0.html#axzz1ud7DaNaf   
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/6a7d6c2e-9f41-11e1-a455-00144feabdc0.html#axzz1ud7DaNaf
 四半期に一回のインフレ報告とその後記者会見も行われた。16日の会見トランスクリプトも早速アップされている。
 最初の質問は、イングランド銀行がユーロ崩壊にどのような備えを行っているか。
 また、物価は数年以内に2パーセントの目標値に落ち着くとの見通しを示したが、これまでのところ、イングランド銀行の見通しは外れ続けていることについてどう思うか、問うている。
 ガーディアン紙の記者は、英国の2010年代は、「失われた10年」の日本の1990年代と同じようなことになるのか、と尋ねている。
 その答えは長い。  http://www.bankofengland.co.uk/publications/Documents/inflationreport/conf120516.pdf