英字紙ウォッチング

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再考・中央銀行

 ブルッキングス研究所から出された「再考・中央銀行」と題する論文。物価の安定イコール金融やマクロ経済の安定ではない、という認識が、金融危機後に共有され、中央銀行のあり方を再定義する必要がある、という趣旨。具体的には、金融の安定という目標を達成するために、物価の低位で安定させる必要があるという伝統的な中央銀行の役割を再考する必要があると提言している。また、主要な中央銀行の代表からなる国際的な金融政策委員会を新たに設立することを提言している。 
 提言者に名を連ねているのは、アイケングリーン教授やエラリアン氏、ラジャン教授ら、そうそうたるメンバー。日本人では東大の伊藤隆敏先生が入っている。
http://www.brookings.edu/~/media/Files/rc/reports/2011/09_ciepr_central_banking/Rethinking%20Central%20Banking.pdf