英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ジャクソンホール

 注目のジャクソンホールカンファレンス。バーナンキ議長は力強い回復を促すため、適切な手段を展開する用意がある、と述べた。9月のFOMCで具体的な議論を行うと示唆した。
 http://www.federalreserve.gov/newsevents/speech/bernanke20110826a.htm
 しかし、昨年のようなはっきりとした言葉遣いを使うことは避け、Fedの金融緩和手段の選択肢について具体的に言及しなかった。
 経済の実態がより一層悪化しない限り、FedはいわゆるQE3を発動しないのではないか、との受け止めが広がっている。
 9月に先送りされた格好か。
 ただ、第2四半期の年率換算成長率は1.3%から1%に下方修正された。
 また、長期失業者の存在が米国経済に大きな傷跡を残すこと、政治家らによる債務上限問題の論争が、成長を阻害する、と警告した。
 そして、「長い目でみた力強い経済成長を支える経済政策は、中央銀行のできることの外にある」と述べた。
 市場の関心は、オバマ大統領が9月のレイバーデイ(5日)に行う経済政策スピーチに向かっている。
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/9c0d852e-cfeb-11e0-a1de-00144feabdc0.html#axzz1VteRIAb8
 バーナンキスピーチに対するコメント集。
 WSJは、スピーチの中にFedの採りうる選択肢について、いくつかのヒントを得た。9月のFOMCは当初1日の予定が、2日間に延長された。金融緩和の選択肢について、より深い議論をするためだと言う。
 ワシントンポスト紙は、バーナンキ議長が債務上限問題をめぐる議会の対応を批判した点に焦点を当てている。
 http://www.washingtonpost.com/business/economy/bernanke-offers-no-hints-of-more-bond-buying/2011/08/26/gIQAzHt2fJ_story.html
 http://www.calculatedriskblog.com/2011/08/few-articles-on-bernankes-speech.html

 28日に始まる週の注目イベントは、火曜日のFOMC議事録公表(8月9日分)と、9月2日金曜日の雇用統計だ。
 8月の失業率は9.1%と変化がないと予想されている。非農業部門の給与所得者の増加は6万7000人がコンセンサス予想。7月の11万7000人より減速する。
 国内では民主党代表選も始まった。