英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

インターバンク異変

 今日は曇り。夜テニスの予定だが、空が持つかどうか。
 昨夜はウィンブルドン。英国の新鋭ボブソン選手がシャラポア相手に力闘。伊達公子選手の試合が話題になっているようだが、力尽きて見れず。何とか再放映してくれないものか。

 備蓄放出が効いて、原油価格が冷やされている。リビア危機が発生して以降、最低の水準に下落している。戦略備蓄の放出は、1974年以降ではわずかに3回しかない。今年第3四半期は、日量100〜200万バレルが不足する。定期点検の時期である上、日本と中国のディーゼル油需要が効いている。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/6426255a-9e7f-11e0-9469-00144feabdc0.html#axzz1QGCwQJa2

 BOEのマービン・キング総裁が、債務繰延べなど、その場しのぎの手段では、ギリシャポルトガルなどの債務危機を解決できない、と警告している。危機の本質は流動性の問題ではなく、新規ローンを拡大することによっては解決できない、ソルベンシーの問題であると述べた。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/4dfcca24-9e46-11e0-8e61-00144feabdc0.html#axzz1QGCwQJa2
 これら債務国は、新規ローンの条件として、厳しい財政緊縮策を求められている。その結果、経済は大きく落ち込んでいる。
 キング総裁は「流動性を供給することは、時間を稼ぐに過ぎない」と述べている。
 また、欧州のソブリン危機は、英国の銀行システムにとっても大きな脅威になっていると述べている。
 EUの銀行監督当局は、7月中旬に域内の90銀行について、国別の国債保有高を公表することにしている。ストレステストの一環だ。

 危機の伝播を懸念し、投資家がMMF市場から逃避し始めている。ギリシャ債務がデフォルトし、それが域内の金融セクターに伝播するのではないかとの懸念からだ。同時に、米国の銀行が、欧州の銀行へのインターバンク取引を渋り始めている。リーマン危機が再来しつつある。
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 安全な投資先として、米国債などが買われている。