英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

三洋からヒュンダイへ

 快晴。気持ちが良い。特に予定もなく、今週は久しぶりにのんびりした週末になりそう。

 毎月恒例の米国雇用データ。予想を下回る結果となった。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/aaee3aa8-8dd7-11e0-a0c4-00144feab49a.html#axzz1OGalJUJT
 5月の新規雇用者数は5・4万人で、米国の景気回復が行き詰っていることを裏付けた。事前のエコノミスト予想は16・5万人。失業率も上昇して、9・1%に。
 雇用創出の弱さは、オバマ大統領の来年の再選を危うくする。
 二番底懸念も浮上している。
 また、雇用創出の弱さの一部は、日本の震災によるサプライチェーン断絶も響いているが、もっとも大きい要因は原油や食料品価格の上昇だ。
 民間雇用は8・3万人増えたが、予算カットによる公的部門の雇用減少で相殺された。
 原データをみるが、日本の労働統計より分かりやすい。日本の労働力調査は、季節調整値と原数値の説明が混在していて、理解しにくいように思う。 http://www.bls.gov/news.release/empsit.b.htm
 
 野村が幹部のボーナスを大幅に、95%削減する。東京発の記事。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/be08c5bc-8e00-11e0-bee5-00144feab49a.html#axzz1OGalJUJT
 株価の下落と収益の大幅な減少が原因。23人の幹部のうち、6人のみが現金ボーナスを受け取る。
 ボーナスが削減されたのは、野村をグローバルな投資銀行に押し上げるため、リーマン出身のエリートに高給を支払ってきたが、いまだ高給に見合う成果が得られていないためだ。
 野村の海外部門の4半期連続の赤字が響き、税引き前利益は前年比58%減少した。
 ボーナスを得た6人の総計は3800万円に過ぎない。10年3月のボーナスは13人に8億2700万円が支払われた。
 野村の渡部社長は4月に、野村の海外部門はいまだ期待された利益を上げるに至っていないと認めている。 
 野村は巨額の資金をかけて、米国の投資銀行オペレーションの再構築にも乗り出している。何百人ものバンカーを雇用しており、今年が正念場になる。

 日本企業の地位低下を象徴するような記事。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/2a75d936-8e03-11e0-bee5-00144feab49a.html#axzz1OGalJUJT
 ロンドンの広告塔であるロンドンピカデリーのメイン広告主が三洋電機から韓国のヒュンダイ自動車に交替する。17年ぶりのことだ。