英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

愛されるカダフィ

 今日は曇り。夕方から雨が降り出した。

 FT電子版トップは引き続きリビア情勢。西側諸国によるカダフィ包囲網が狭まっている。一方、西側陣営内部にも対リビア戦略で対立がある。
 http://www.ft.com/cms/s/0/e588cd5c-4338-11e0-aef2-00144feabdc0.html#axzz1FIzPTyia
 米国防省は海空軍をリビア近くに展開している。リビア市民をカダフィ政権が虐殺し続けるなら、介入も辞さない考えだ。
 一方、こうした英米の動きにトルコが反対している。フランスとロシアも同様に反対。

 カダフィ大佐はBBCのインタビューに答えている。
 http://www.bbc.co.uk/news/world-africa-12603259
 自分はすべての市民に愛されている。歴史に残る言葉だ。

 米国経済の回復が確認され、原油価格が上昇していることから、Fed内のハト派に力があるのか疑問視されている。 http://blogs.ft.com/gavyndavies/2011/03/01/the-fed-doves-have-not-caved-in/
 代表的なハト派論者がNYFedのビル・ダドリー総裁。
 そのダドリー総裁のスピーチ。経済回復はFedの政策の成功のお陰であり、最近の物価上昇は、金融引き締めに十分な理由とはならない、と述べている。
 http://www.ny.frb.org/newsevents/speeches/2011/dud110228.html
 原油価格の上昇はECBにおいては主要な関心事となっているが、ダドリー総裁にとってはそうでないようだ。商品価格の上昇は永続的であり、米国においては比較的コアインフレ率が低く、余剰生産能力とともに、低インフレ率にとどまるのではないかとみている。このことは、インフレ期待がしっかりつなぎとめられていることが前提となる。