今日も夜の更新。今日は春一番が吹いた。日中は風が強く、夜になって一層強さを増した。
最近仕事関連のものも含め、本が溜まり過ぎて置き場に困るようになった。
リビア情勢は混迷を深めている。それとともに、国際社会の目も厳しくなっている。
http://www.ft.com/cms/s/0/cf73de4e-40c2-11e0-9a37-00144feabdc0.html#axzz1EvbWEPpC
西側の首脳はリビアに対する制裁のたたき台づくりを始めている。原油生産国で内戦にまでエスカレートしないような道筋を模索している。
ただ、制裁措置を超えて、西側諸国がより強い手段に訴えることができるかは未知数だ。
中東の盟主・サウジアラビアの動き。
http://www.ft.com/cms/s/0/b02f1ffa-3f62-11e0-8e48-00144feabdc0.html#axzz1EvbWEPpC
民衆の不満をなだめるため、同国の王族が350億ドルの贈り物をした しかし、改革を求める活動家の要求を満足させるには至らなかった。「金ではなく、自由を」。
アブドラ国王は3ヶ月にわたる医療旅行を終えて帰国した。同国王は改革派とみなされていたが、古い精神構造に支配されている、と批判されている。
アブドラ国王は2005年に権力を握った後、シャリア法の成文化や教育改革に踏み切ろうとしたが、司法分野や教育分野の保守派は猛反発した。
ジリアン・テットのコラム。スイス中央銀行が昨年計上した210億スイスフランの赤字について。
http://www.ft.com/cms/s/0/9f8fe928-4042-11e0-9140-00144feabdc0.html#axzz1EvbWEPpC
スイス中銀はこれまでリスク回避的であり続けてきたことを誇りにしてきた。資産の大半は金で保有し、資産価値を定期的に公表している数少ない西側諸国の中央銀行だ。
しかし、昨年、スイス中銀は、らしからぬ冒険に出た。スイスフランが上昇したので、為替市場に介入したのだ。最初は輸出業者の支持を得たが、結局通貨高の流れを止めることはできなかった。
6月に為替介入を放棄し、2010年待つまでにスイスフランは09年末比で6%上昇した。また、スイス中銀には210億スイスフランの評価損が残った。
スイス中銀にはこの評価損を吸収するに十分な資本のクッションがある。
しかし、スイス国内の銀行や政治家から、スイス中銀は猛烈な批判を浴びている。総裁は辞任せよ、との要求も出ている。というのも、金を保有することで地方政府に毎年配分していた25億スイスフランの利益を無駄に使ってしまったからだ。
もう一つの怒りの理由は、金融危機の最中、ほかでもないこの中央銀行が市中銀行に非常に厳しい姿勢で規制に臨んだからだ。
この話は単にスイス中銀の話で終わらない。冒険的な動きに出た中央銀行はスイスだけではない。ECBは欧州周縁国の債券を大量に保有している。Fedのバランスシートは2倍に拡大した。そして、MBSや国債を大量に保有している。そして、イングランド銀行も、国債やモーゲージ資産を大量に保有している。
今のところ、各中央銀行とも、高い金利や時価の上昇の恩恵を受けている。しかし、この幸運はいつまでも続くわけではない。近い将来、国債価格が下落する可能性がある。欧州周縁国の国債もデフォルトを引き起こすかもしれない。
出口の際のマーケットの混乱を避けるため、Fed内部でQE2の購入プランを徐々に減らしていく議論が出ている。
http://blogs.ft.com/money-supply/2011/02/24/fed-to-taper-or-not/
24日、セントルイス連銀のブラード総裁が、徐々に減らしていく選択肢を示唆した。
今年上半期末から、そうした動きが出るかもしれない。ブラード講演は下記の通り。 http://stlouisfed.org/newsroom/displayNews.cfm?article=915