英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

中国の利上げ

 今日も快晴だ。年末のせいなのか、何かと雑事が多い。
 朝、一仕事をし、午前中テニスを楽しむ。風が強いが、空が青く、気持ち良い。今日のメンバーとはこれが今年最後のプレーとなる。

 中国の利上げがトップニュース。
 http://www.ft.com/cms/s/0/084630ba-1020-11e0-be4a-00144feabdc0.html
 土曜日の利上げ。この2ヶ月で2回目となる。
 中国人民銀行の声明によると、1年ものの預金と貸し出しの金利を25ベーシス引き上げる。その結果、貸し出しは5.81%、預金金利は2.75%に引き上げられる。
 クリスマスの日の利上げは、10月19日に3年ぶりに利上げして以来。中国でクリスマスの日は休日でないが、世界の市場を動揺させない配慮は明らかだ。
 中国国内の消費者物価上昇率は、11月に5.1%をつけた。10月は4.4%だった。実質金利はマイナス領域に入っており、大半のエコノミストは近く中国が引き締めに入ると予想していた。
 米国の予想以上に力強い経済見通しも、金融引き締めに関する中国当局の姿勢に影響を与えたようだ。
 中国人民銀行は、銀行の預金準備率も引き上げ、過剰流動性の吸収をはかっている。
 利上げが、いわゆる「ホットマネー」の流入を招かないか、行政指導の可能性も当局は匂わせている。
 エコノミストの中には、2011年中に、さらに75ベーシスの利上げを予想する意見もある。
 最近のインフレの要因は食品価格の高騰だ。年初から11月までで11.7%も上昇した。

 ロシアで収監されているホドルコフスキーのプーチン批判。
 http://www.ft.com/cms/s/0/44e8e088-0f5f-11e0-b336-00144feabdc0.html#axzz19C1gNMs5
 金曜日に出版された新聞記事によると、プーチン首相を厳しく批判している。
 ホドルコフスキーは詐欺と脱税容疑で懲役8年を宣告されている。彼が築き上げた巨大石油会社ユコスは没収され、国営石油会社に売却された。
 ホドルコフスキーに対する新たな訴追は、2012年の大統領選まで彼を閉じ込めておこうという狙いがある。
 ホドルコフスキーの弁護士は、プーチンが判事に有罪判決を宣言するよう圧力をかけていると批判している。プーチンならやりかねないだろう。
 ホドルコフスキーは、プーチンが政権についた2000年以降、汚職が10倍に増えたと批判している。
 また、増え続ける汚職と、ロシア国内で今月起きている人種的な衝突との関係を指摘している。ロシア国内で危険な超国家主義的傾向が強まっている。
 突然凶暴化した何万人もの若者が増えていることが、彼ら自身未来がないことを示すシグナルだ。
 ホドルコフスキーの第二審は、司法改革と汚職追放を約束したメドベージェフ大統領にとってのリトマス試験紙になる。