英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

欧州の右派台頭

 久しぶりの更新。9月後半からダレてしまった。
 今日は予想では雨だというのに、午前中から気持ちの良い秋晴れ。105回目。

 たまっている記事から。
 最近気になっているのが、欧州の極右政党の動き。オランダでは、極右勢力と関係のある自由党と、キリスト教民主党連立政権を組むという。少数与党政権はオランダでは戦後初めて。
 http://www.ft.com/cms/s/0/e1d55a40-cd54-11df-ab20-00144feab49a.html
 自由党ワイルダー党首は、激しい反イスラム主義者を唱えている。ワイルダー党首は人種差別を扇動したとして、訴追中だ。それゆえ、入閣は見送られる。自由党キリスト教民主党は移民政策に関して、政策協定を結んだ。ブルカと呼ばれるイスラム式のヴェールを禁止している。
 公衆の場での、こうしたイスラム式風習を禁止する動きは、フランスやベルギーでも起きている。
 言葉のレッスンを受けない移民はオランダへの居住権を失う。難民や亡命者保護政策の厳格化は、EUの定める義務に反している。
 経済的には、今後4年間で、合計180億ユーロの歳出カットを行う。防衛費や大学生への奨学金、海外援助予算は削られるが、失業手当はそのままで、警察予算は増額になる。国会議員の数は3分の1減らされる。
 また、退職年齢は2020年までに1歳引き上げられ、66歳になる。
 エネルギー政策に関しては、親原発派であり、再生エネルギーへの補助金は抑制される。
 首相になる予定なのが、自由党の43歳のRutte氏。リセッションから回復し、勤勉に働く「強いオランダ」を訴えている。