英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

英国の財政

 今日は雨。大雨になるそうだ。このまま梅雨に突入しそうな予感…。
 昨夜は大著サイモン・モンテフィオーリの「スターリン」上巻を読んでいたら、遅くなってしまった。それにしても、ものすごい殺戮の嵐。人間が、モノのようにまとめて殺されていく狂気。だんだん気が滅入ってくるようなエピソードの連続だ。
 
 FTトップは英国のクレッグ副首相の発言。「The age of plenty is over」を取り上げている。豊潤に予算を使い放題の時代は終わった、とでも訳すのだろうか。その代わり、「painful retrenchment」の時代がやってくるという。労働党時代のゆるい財政規律を引き締め、労働党政権の残した負の遺産を処理する必要がある。財政規律が重視され、どれくらいの時間軸かは分からないが、しばらく経済的には緊縮、その結果社会的には陰鬱な時代が続くことを予感させる。

 それにしても、わが日本の動きはなんと鈍いことか。事業仕分けも大事だろうが、予算の本丸に切り込んでおらず、衛星のようにグルグル回っているだけのような気がする。6月に中期財政フレームと成長戦略が発表されるというが、どこまで踏み込んだ案が出てくるのだろうか。