英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

核合意離脱

 雨。風も強い。
 トランプ大統領はイランとの核合意から離脱すると表明した。前任のオバマ大統領が達成した成果を解体する動きである。トランプ氏は2015年に合意したイラン核語彙のことを、恐ろしく、一方的で、災厄のような取引である、と決めつけた。そして、イランに対し、最高レベルの経済制裁を科す計画を立てていると述べた。イランの核兵器開発を援助するいかなる国に対しても制裁を行うと述べた。
 https://www.wsj.com/articles/trump-to-withdraw-u-s-from-iran-accord-1525800212
 FRBのパウウェル議長がチューリッヒで講演した。中央銀行はできるだけはっきりと、透明性のある形で金利政策をコミュニケートするべきだと述べた。市場の混乱を通じて海外経済を驚かせることがないようにするためだ。Fedが過去10年間行ってきた緩和策によって、新興国市場に資本が流れ、緩和の縮小が新興国市場を驚かせることになる、という批判にこたえたものだ。そして、「米国の金融政策の役割は過大評価されている」と答えた。
 https://www.wsj.com/articles/feds-powell-warns-against-overstating-influence-of-u-s-monetary-policy-on-global-financial-conditions-1525763700

アルゼンチンを支援せよ

 アルゼンチンはIMFに支援を求めている。ペソ安を食い止めるために金利が急上昇し、投資家の信頼を回復する途中だったが、IMFの援助が必要になっている。
 マクリ大統領はテレビ演説でIMFに支援を求めていると発表した。国際的支援によって過去に直面した機器を避けることができると述べた。具体的には300億ドルの信用供与をもとめていると報じられている。
 https://www.ft.com/content/9024ee04-52b7-11e8-b24e-cad6aa67e23e

長期停滞の脅威は去らず

 サマーズ氏の論考。長期停滞の脅威は依然として去っていないという。
 米国の最近の失業率や成長率、欧州や日本の最近としては高い成長率をみると、長期停滞論の考えはもう終わった考えであると信じられるかもしれない。確かに現状は長期停滞の場面に直面していない。
 しかし、アルビン・ハンセンが言わんとしたことは、不十分な需要によって成長の停滞に陥りやすい、という考えだ。
 https://www.ft.com/content/aa76e2a8-4ef2-11e8-9471-a083af05aea7